【乗車記】2016/09/22 観光特急青の交響曲 大阪阿部野橋→吉野
2016/09/10にデビューした近鉄の新しい観光特急・青の交響曲(シンフォニー)。デビュー直後ということもあり、土日は満席続きでしたが、中途半端な祝日となった今日22日分で空席をなんとか見つけることができ、乗ってきた次第です。
今回は、まず新幹線で京都入りし、特急はるかでJRの天王寺駅=近鉄の大阪阿部野橋駅に向かいます。京都駅では、北近畿方面行きの特急として「丹後の海」編成が発車待ちしており、そのメタリックブルーな車体にテンションが上がりました。…が、今回の目的は別なので、こちらはまたの機会に。
そびえ立つ摩天楼・あべのハルカス。大阪阿部野橋駅の駅ビルです。天候が良くないので眺望は期待できないかなと思い、展望台には寄りませんでした。そのままホームに向かって入線を待ちます。
吉野からお客を乗せて、青の交響曲が到着しました。そのまま折り返し運転となるため、整備完了までホームでしばし待ちます。
元々は通勤型電車を改造した編成ですが、乗降ドア数を変更し、ピカピカの専用塗装を纏った姿は改造元を思い出せない程です。とはいえ車両連結部を見ると、近鉄の通勤型電車で一般的な転落防止柵がそのまま残っています。この辺りが元は通勤型電車であることの面影になるのでしょうか。
いよいよ車内へ。2+1列の合計3列のシートが並びます。ありがたいことに、たまたま残っていたのが1列席側でした。リネンにロゴマークが刺繍されていることからも、力の入れようがうかがえます。
車内を撮影などをしているうちに発車時刻となり、一路吉野駅を目指します。時間にしておよそ1時間弱と短めの旅路です。
車内販売のメニューです。2号車はラウンジカーとなっており、車内限定のケーキやグッズなどを販売しています。発車してしばらくは販売カウンターが混雑していたので、混雑がはけてから2号車に向かいました。
乗車していた3号車から向かうと、ラウンジの手前にライブラリースペースがあります。この空間は乗降ドア+デッキも兼ねているのか、車内スペースとしては広々していました。
ラウンジの入口では、印刷やシールではなく、わざわざ彫ったと思われるロゴマークとラウンジの文字が出迎えてくれます。
車内限定のケーキは、品切れということもなく購入できました。陶器の皿に金属のフォークと、ちゃんと雰囲気が出ています。上側の洋梨の控えめな甘酸っぱさと、下側のチョコレートの甘さという組み合わせがとても美味しかったです。このケーキは季節によって変わるとのことなので、別の季節に再訪するのもいいかもしれません。
今回は1人だったので3号車まで持ち帰りました。もし2~4人グループで乗車しているならば、そのまま2号車で食べることをオススメします。車内にいることを忘れさせてくれそうな内装ですね。
撮影したり食べたりしているうちに、あっという間に終着の吉野駅に到着しました。折り返し列車の予約は取れなかったため、これにて青の交響曲の乗車は終わり。席が取れさえすれば、リーズナブルなお値段でこれほど凝った列車に乗れるので、とてもお得な列車だと思います。しまかぜに続いて、近鉄もなかなかやります。